ドラマ撮影と音楽制作を同時にこなす情熱
バンドN.Flying(エヌフライング)が2日、ソウル江南区にあるFNCエンターテインメント社屋で正規2集『Everlasting(エバーラスティング)』のリリース記念インタビューを行った。俳優としても活動中のイ・スンヒョプは、ドラマの撮影現場でも新曲制作に励んでいたようだ。
N.Flyingは、アイドルバンドの始祖とも言えるFTISLANDやCNBLUEを輩出したFNCエンターテインメントに所属する。デビュー当初から「アイドルバンド」という修飾語とともに歩んできた彼らは、その呼び名に対する思いを率直に語った。
イ・スンヒョプは昨年、爆発的な人気を集めたtvNドラマ『ソンジェ背負って走れ』でペク・イニョク役を演じ、リュ・ソンジェ(ピョン・ウソク)の友人であり、バンド「ECLIPSE(イクリプス)」のメンバーとしても熱演を見せた。その後もtvN『お母さんの友達の息子』、SBS『四季の春』などに出演し、俳優としての活動を続けている。
そんな多忙な日々の中でも、イ・スンヒョプは音楽制作に全力を注いでいた。彼は「ノートパソコンを持ち歩きながら、車の中で歌詞を書いて録音した。ドラマの撮影をすると控室で長く待機するだろう? そこにギターを持って行って録音した。ちょうどギターをずっと持ち歩くような役柄を演じていたんだ」と語った。
今回のアルバムでもイ・スンヒョプは全曲の制作に関わった。さらにメンバーのユ・フェスンとの協力も光っていた。10曲目の「Moebius(メビウス)」の作詞にはイ・スンヒョプとユ・フェスンの名前が並び、イ・スンヒョプは「ある曲ではフェスンに『お前も歌詞書いてみるか?』と任せたこともある。「Moebius」はフェスンと一緒に作業室でギターを弾きながら歌っていたら、良くて、そのまま作り始めた曲なんだ」と説明した。
年齢の話題にも触れられた。末っ子のソ・ドンソンも今年で数え年30歳となり、N.Flyingはメンバー全員が30代に突入した。キム・ジェヒョンは「メンバー全員が30歳を超えているのに、アイドルとして見てくださるのはありがたいことだ」と冗談交じりに話した。彼はさらに「“アイドル”という言葉そのものが“偶像”という意味を強く持っている。誰かが僕のドラム演奏を見て、ドラムを始めようと思ったり、僕が誰かの偶像になれたら、それ以上に嬉しいことはない」と語った。
「アイドルバンド」という呼び名に対する思いについて、イ・スンヒョプはこう述べた。「数日前のライブでも、MCの方が僕たちを『アイドルバンド』と紹介してくださった。その時も今も、『アイドルバンド』という言葉は自分たちに合っていると思うし、実際、この言葉を最後まで守りたいんだ。音楽もうまくて、心を込めて歌い、楽器を演奏するバンドになりたい」と語った。
N.Flyingの正規2集『Everlasting』は、全12曲で構成されている。ロックバラードからオルタナティブ・ポップ・ロックに至るまで、多彩なジャンルの楽曲が収録されており、N.Flying特有の感性が色濃く表れている。
タイトル曲『万年雪(Everlasting)』は、ブリットポップを彷彿とさせるアコースティックピアノのイントロと、マーチングドラム、ギターソロが際立つ楽曲だ。「いつも君の心の中で変わらない自分でいたい」というメッセージが込められており、イ・スンヒョプとユ・フェスンがそれぞれの声で積み重ねる感情のラインと、音楽そのものに集中させるバンドサウンドが見事に調和している。
N.Flyingの正規2集『Everlasting』は、先月28日にリリースされた。音楽と演技、両立の中で積み上げてきた10年間の成果が、このアルバムに込められていると言っていいだろう。