
イ・ホンギ、圧巻ステージで観客を熱狂させた『不朽の名曲』王中の王戦
KBS2の人気音楽番組『不朽の名曲』が、2025年6月28日にる特別編「王中の王戦(왕중왕전)」を開催し、大きな話題を集めた。
視聴率は全国平均5.7%(ニールセンコリア基準)を記録し、同時間帯で125週連続1位という快挙を達成。これはまさに“名実ともに最高の音楽番組”の証明といえるだろう。
今回の王中の王戦には、過去の勝者のみが参加できる特別な構成で、10組のアーティストが「キング・オブ・キング」の称号をかけて火花を散らした。
そのオープニングを飾ったのが、イ・ホンギとイ・スンギのユニットだ。
彼らはユ・ジョンソクのロックナンバー『疾風怒涛(질풍가도)』を選び、客席の真ん中から登場するという派手な演出で観客の度肝を抜いた。
ロック魂全開のシャウトで空気を支配。圧倒的な歌唱力と存在感で「伝説級」のステージを作り上げた。
イ・ホンギとイ・スンギのステージは、まさに「圧巻」の一言に尽きる。
王中の王戦に臨むにあたり、「制作陣が舞台に非常に多くの費用をかけたようだ」と語るほど、照明・舞台美術・演出すべてが完成度の高い構成となっていた。
その中で彼らは、迫力あるシャウトと揺るぎないボーカルでステージを完全に掌握した。
また、この日の舞台裏ではホンギとスンギの息の合った“티키타카”(ティキタカ=テンポのよいユーモアのある掛け合い)も健在だった。
スンギが「ホンギは世界的スターぶっている」と冗談を飛ばすと、MCのキム・ジュニョンまでもが「今日のスケジュールは全部ホンギに合わせた」と笑いを誘った。
実はこの日、本来は出演できないスケジュールだったホンギが、出演を約束したことでフライトを調整し出演を実現。
その努力に番組側は「1部のトップ出演」という“ベネフィット”を与えたが、“1番目に登場”という“ペナルティ”も同時に付与され、笑いを誘った。
スンギは「ホンギさん、まるでワールドスターのように飛行機まで調整して…」と軽口を飛ばし、ホンギは「やめろって!」とツッコミ。
MC陣も「収録地が仁川になったのはホンギの飛行機のためじゃないか」と茶化し、会場は爆笑に包まれた。
ステージの迫力だけでなく、こうした自然なやりとりも『不朽の名曲』らしい魅力だ。二人の自然体の掛け合いは、視聴者にも安心感と親近感を与えたに違いない。
その後も多彩なアーティストたちが次々と登場し、ハイレベルなパフォーマンスが続いた。
最終的に優勝を手にしたのは、デビューからわずか5か月の新人グループ「ジョジェズ(조째즈)」。
父親への思いを込めて歌った『스물다섯 스물하나(二十五、二十一)』で審査団の心を打ち、チェ・ジョンウォン&ソン・スンヨンという強豪を下して栄冠をつかんだ。
『不朽の名曲』は、ただのカバー番組ではない。アーティスト同士の化学反応、舞台裏の人間味、そして何より音楽を通じて感動を生む“生きたステージ”がある。
今回の王中の王戦も、そのすべてが詰まった放送回だった。特にイ・ホンギという存在が、それを見事に体現していたことは間違いない。
