
YouTube 홍기종기「月間FT」で披露した曲は、韓国高校教科書に掲載された
FTISLANDがカバーした「사건의 지평선(事件の地平線)」は、もともと歌手윤하/YOUNHA(ユンナ)が2022年に発表した楽曲だ。
発売当初は大きな話題にならなかったが、発表から7カ月後にMelonやGenie Musicなどの主要音源チャートで1位に浮上し、「逆走ヒット(再ブレイク)」と呼ばれる現象を起こした。
ユンナ自身が作詞し、JEWNO(ソン・ジュンホ)と共に作曲したこの曲は、天体物理学の概念を用いながら「別れは新たな始まり」というテーマを詩的に表現しているのが特徴だ。
この「사건의 지평선(事件の地平線)」は、文学性の高さが評価され、韓国の高校国語教科書(2022年改訂版・共通国語1・2)にも本文として掲載されることになった。
教科書では古典詩「冬至の長き夜を」と並び、両者の表現や発想の共通点を探す設問や、人生における「事件の地平線」を考察するような問いも用意されている。
そんなユンナは、実は日本でも活動していた経歴を持つ。
2004年に16歳で日本先行デビューを果たし、その後「待ちながら」「暗証番号486」「今日別れました」などのヒット曲で韓国でも広く知られる存在となった。
天体や宇宙にインスピレーションを得た楽曲を多く発表し、自身の音楽世界を構築してきたアーティストでもある。
FTISLANDの感性で再解釈された「事件の地平線」が、新たな魅力を引き出してくれるに違いない。
사건의 지평선 (事件の地平線)|ユンナ(YOUNHA)日本語訳
考えすぎてしまうのは
当たり前のことだよね
私にとって私たちは今、一番大切な存在だから
安全なガラス瓶を言い訳にして
風を閉じ込めていたようだけど
覚えてる? あの日の私たち
握っていたその手には
ときめきよりも大きな信頼が込められていて
私は満面の笑みを浮かべたけれど
泣いてしまいそうでもあった
大切なものは、いつも怖さを伴うから
扉を開けると聞こえてきた声
あなたのおかげで変わっていたあたたかい空気
今も自信はないけれど、さようなら
あの消えた星の場所
かすかに白く光る
しばらくは思い出せるはずだよ
惜しみなく輝いた時間は
少しずつ薄れていっても
あなたと私の心の中で、生きて息づくはずだから
ここは、お互いの終わりじゃなく
新しい道の角
慣れに甘えて本音を隠さないようにしよう
一つ、また一つと思い出がよみがえれば
きっと、すごく、恋しくなるだろう
ありがとう、それでももう私は
事件の地平線の向こうへ
正直、怖さもあるけれど
努力は私たちにとって正解じゃなかったから
最後の贈り物は、爽やかな「さようなら」
(※以下、サビ繰り返し)