FTISLAND イ・ホンギ「センターになったら何を見せたいですか?」

PRODUCE 101 E

K-POPにおけるセンターの変遷とビジュアルの意味


はじめに:K-POPとビジュアルの関係


K-POPを好きな人は、通常は独特のビジュアルによって最初に興味を持ち始めたのだろう。このようにK-POP市場でビジュアルが重要視されてきたのは、第1世代のH.O.T.やS.E.S.から、ある意味で当然として現在まで続いている。 そしてアイドルのビジュアルを考えると、最初に思い浮かぶのはやはりグループの「センター」である。センターはグループのビジュアルを担当し、すべてのスポットライトを浴びるが、それだけに負担が大きく、時には困難なこともある。 今日では当然のように話題にされるセンターというポジションは果たしてどのように誕生し、どのような変化を遂げてきたのだろうか?


『プロデュース101』シリーズとセンターの象徴性


全4シーズンで放送された『プロデュース101』は、初めてのステージで全ての練習生が公式テーマ曲を歌った。多くの練習生が参加するステージであるため、何よりも目を引くセンターを獲得するために、みんなが努力した。 そして実際に上記のテーマ曲でセンターを務めたチェ・ユジョン、イ・デフィ、宮脇咲良、そしてソン・ドンピョは皆デビューに成功した。 何よりも最初のセンターとして大衆にしっかりと印象付けられ、ソン・ドンピョを除く他のメンバーは一度も評価でデビュー圏外になったことはなかった。 このようにグループでセンターのポジションを担うことは、ある程度の成功の保証を得ることができるであろう。


センター=ビジュアルの先入観は変化したのか


また、シーズン1にはチョン・チェヨンとジュ・ギョルギョン、シーズン2にはペ・ジニョンとファン・ミニョン、シーズン3にはワン・イロン、チャン・ウォニョンとアン・ユジン、シーズン4にはキム・ヨハンとキム・ウソクなど、 参加者が選ぶビジュアルランキングにおいてメンバーがセンターになれなかった点から、センター=ビジュアルという先入観は少しずつなくなり始めた。 ビジュアルよりもチェ・ユジョンのように確実な表情演技から来る才覚、またはイ・デフィのようにクリーンなダンスラインで練習生たちに認められセンターを獲得するケースが出始めることになった。


センターとは何か:イ・ホンギの提言


さらに、’プロデュース48’の競演中、コンセプト評価で’再会’チームのパフォーマンスを見たアーティストのイ・ホンギが審査の中で「センターになったら何を見せたいですか?」というタイトルの動画が600万回再生され、 センターの概念が変わったことを再び示した。動画では振り付けのミスや不安定な音程が見られたが、ただビジュアルが美しいから曲のセンターを務めたワン・イランに対して イ・ホンギは、センターの資質とは「私たちを見てください」と示せる人であると言った。 つまり、単なるビジュアルではなく「グループのアイデンティティ」を最もよく表現できるメンバーがセンターにならなければならないと言ったのである。 この時からセンターについての認識を再び考え直すことができたのであろう。